週末には近所の病院で大規模クラスターが発生したこともあり、我が家の緊張感は高まっている。
テレワーク１日目…。
令和2年4月15日（月）
東京は朝から土砂降りだった。相変わらずぼくは本体の班に戻れていない。
それはつまり10キロの仕事道具を持って応援に行く班の車庫まで行くということなのだ。
今日は幸い近所の班に振り分けられた。
現場は都心部で一番大きな現場。こういうところは独占禁止法やらで区画によってゼネコンが分けられている。
隣の工区の土木業者からコロナが８名出たそうだ。それでも現場は止まらない。
施主か国に言われない限り、ゼネコンからは止められないだろう。
いつもと違うのは詰所のドアを開放し、風通しをよくしていること。マスクが無い人は現場監督に言えば支給してもらえること。朝礼の列の間隔が少し広いこと、くらいだった。
朝礼を終えて、さらに雨足が強くー。
カッパを着ようとして驚いた。
先日の溶接続きでカッパが穴だらけになっている。
仕方ないと思いつつ形だけのカッパを着る。無いよりマシだ。
今日の作業は杭打ち屋の応援だった。
掘削をする前にH型の鉄骨、通称H鋼（えいちこう）を地面に打ち付けていく。
場合によっては杭を何度もジョイントして何十メートルになることもある。
今日は１５mくらいの鉄骨。
トレーラーが１０本ずつ２台に分けて搬入されて、ラフタークレーンで荷下ろし。
荷下ろしが終わると、まっさらな鉄骨に玉掛け用の「吊り穴」をガスバーナーで開けていく。
大雨の中でもアセチレンの火はお構いなし、なんでも溶かしてしまう。
圧倒的な火力。力こそパワーだ。
穴を開けたH鋼はパイルドライバという巨大な杭打ち重機が先端を掴み、地面に突き刺していく。
下の端部を地面に当て、手元の職人が水平器を杭に当て、垂直かどうかを確認して微調整。
杭が真っ直ぐに立ったら、猛烈な振動と轟音と共に地面に突き刺す。
雨がどちらから降っているか分からなくなるくらい水しぶきが上がる。
「ゴオオオオオ」
振動なのか寒さなのか、小刻みに震えているぼくを見て、杭打ち屋の親方が声をかけてくれた。
「そろそろ休憩にするか」
凍りついた手をほぐしながら携帯を見ると、妻からLINEが入っていた。
「兄弟喧嘩がひどい 昼寝しない 地獄だ」
コロナの影響はウイルスだけではなかったようだ。
メッセージと共に癇癪を起こしている長男の動画が添えられていた。
あんなに温厚な長男のこんな姿…初めて見た。
ずっと外で遊べないストレスが子供たちにもあるんだろう。
子供達のストレスを全身に浴びた妻が更にストレスを上乗せしてぼくにぶつける。
う、受け止め切れるのか…。
なんとか仕事を終え、５時には家に着いた。
「ただいま」に対するコールアンドレスポンスが無く、キッチンに置いてあるストロングを見て嫌な予感。
妻は「激おこぷんぷん丸不動明王」状態で次男を抱っこしながら掃除をしていた。
「風呂は入れたから、あとはお願いね」
速攻でシャワーを浴びて抱っこを交代。
子供達にご飯を食べさせて、オムツを替えて…。
妻の機嫌はなかなか直らない。
これがテレワーク初日だと言うのが恐ろしい。
イライラの頂点に達した妻は一人キッチンで
「はー離婚したい」と叫んでいた。
コロナに負けるな、妻よ、我が子よ、マサルよ。
罪を憎んで人を憎まず。コロナを憎んでテレワークを憎まず。
本心では無いのは分かっているよ。ぶつけられるものはぼくにぶつけてくれ（鋭利な物以外）。
コロナ離婚やコロナ別れが増えているのはよく分かる。
みんなストレスが溜まってるもの。
我が家の一番のストレス解消法「カラオケ」だって３密の極みだから行けたもんじゃない。
でも、こうやって苦しい時、有事の時こそ絆が試されるものでしょう？
家族一丸となって頑張ろうよ。なんとか踏ん張ろうよ。
これを乗り越えたら、出来なかった花見をしに行こうよ。桜じゃなくてもいい、綺麗な花を見ながらお弁当食べようよ。大好きなディズニーランドも行こうよ。ポップコーンも買ってあげるよ。
と、言ってるぼくは今日仕事が休みなんだ😂
情けない。仕事が無いなら全力家事をするしかないね😅
さて、妻の寝起きのファーストインプレッションが大事だぞー機嫌取りに行くぞー。
ということで、今日も頑張りましょうね。我が家もなんとか頑張ります✊
そんなぼくはクラウドファンディング挑戦中です✊
この時期にだいぶ個人的内容で公益性は低いかもしれませんが😅ぼくがあなたの人柱になります。
こんな時こそ、普通に挑戦したっていいですよね！ぼくを見て笑ってください😁
共感して頂けたらシェアだけでも構いません。ご支援のほどよろしくお願い致します🙇♂️
